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2009年 04月 06日
そんなわけで今年の初映画。
思うに、たとえば10年前だったらこのタイトル、 「グリコ森永事件」のイメージが強すぎて映画にならなかったと思うんですわ。 (あっちは21面相だが) 風化した、ってことなんかなーという話を友人にしたら、 友人「もし捕まってたとしたら、怪人21面相はなんて罪になってたんだろ?」 と聞き返してきた。 うーん、たしか、あれって被害者出てないんだったっけ・・? 良く考えたら「恐喝未遂」だって立派な罪だが、 あれだけ社会を騒がせた犯人がそんな程度の罪になっちゃうのはなんだか違和感がある。 どちらにしろもう時効。 帰ったらググってみようと思いつつ、未ググのまま今日に至る。 K20。 ストーリーをザックリ言えば、 怪人20面相の濡れ衣を着せられた男が、怪人20面相の真の姿に迫る、というもの。 時代設定は「太平洋戦争を回避した日本の帝都・東京」。 貧富の差が激しく、下流階級に生まれた者は一生上流には上がれない、激しい格差社会。 のっけからかなり重要なこと言ってる。 つまりは、戦争に負けていなければ日本は酷い格差社会だっただろう、と言うことだ。 それを象徴するかのように、近代的なビルや工場が立ち並ぶ割に、 東京の上空にはほとんど晴れることのない黒い靄や雲が覆っている。 この舞台設定のためにかけたCGやミニチュアのレベルは、 邦画にしてはかなりレベルの高いものだったと思う。 たしかに、これがチャチかったら舞台の世界観ブチ壊しだ。 物語のキーとなるのは「テスラ」と呼ばれる、ある種の送電システム。 好きな座標を入力するだけで、そこに大量の電力を供給することが可能で、 使い方を誤れば人類の存亡にかかわるほどの凶悪な兵器と化す。 ここで引き合いに出されたのが、実在の事件である、 1908年のロシア・ツングースカ大爆発。 コレを日本の某財閥がテスラの実験のため引き起こしたという設定にしている。 ツングースカの大爆発を聞きかじったことのある人だったら違和感たっぷりの厨設定。 アレを起こせるほどのエネルギー発生物があるんだったら 日清日露戦争も太平洋戦争も起こってねえwww って、ああ、そういや太平洋戦争は起こってない設定だった。すまん。 時に怪人20面相。 変幻自在な怪盗だが、時折見せられる彼の圧倒的な(物理的な)強さと容赦のなさはどう見ても悪人レベル。 義賊だという話は出ていないので、一般的な認識としては悪党なんでしょう。 華族はもとより一般市民も、対する探偵明智小五郎を応援しているよう。 で、コイツがどういった立ち位置の怪盗だったのかが良く分からん。 この疑問が最後の最後、エンディングのところまで引っ張られた。 つまりは、この名前にどれほどの「価値」があるのか、といことだ。 単なる悪党であったのなら、エンディングの感動は半減。 視聴者が「怪人20面相」の名に特に感慨を持たないなら、 ぶっちゃけ「そんな名前継いでもなー」になりかねない。 この辺は 「作品内容を知らなかったとしても、怪人20面相の名前は知っている」 といった、視聴者に対する「知名度」をうまく使っているとも言えるだろう。 対する探偵、明智小五郎。 中盤までは「ただの無能」の烙印を押されかねないくらいのダメさ加減だった。 常に堂々とした態度で振る舞っているせいかそうは見えないが、 良く考えたら問題解決に何の寄与もしていないことが分かるだろう。 なんせ自分から積極的に動こうとしない。 少年探偵団とかをけしかける前にやることあるだろ、とツッコミたくなった。 だが、これは最後に明らかになる。 「有能ぶってるくせに何もしていない」ことには理由があるのだ。 有能を装うには限界がある、と言うことだろう。 伏線としては絶妙な流れだと感心した。 で、主人公。 いろいろあって怪人20面相の濡れ衣を着せられたサーカスの軽業師、遠藤平吉(金城武)。 ぶっきらぼうで不器用な彼だが、なかなか面白い立ち位置だったと思う。 なんと言ってもかっこいい。(アッー) 金城武ももうそれなりの歳なので、 軽快なアクションを期待しちゃいけないと思っていたのだが…… 動きに切れがあって、かつ重みがある、といった印象。 効果音の寄与もあるのだろうが、重モビルスーツの迫力ある戦闘シーンのようなみごたえがあった。 まだまだ頑張りますね…… 地図上に一つの線をランダムに引いて、 その上を(建物があろうがなんだろうが)走りぬける特訓。 ゲームの「ミラーズエッジ」を思い出した。 この映画最大のツッコミどころは、上記の極意が載ってる、 怪人20面相もソレで修業したと言われる、秘伝の書がその辺のお稲荷さんに隠してあったこと。 思わず「なんでそんなところにあるんだよ」と言わずにはいられない。 松たか子演じる羽柴葉子(小五郎の許嫁・華族の娘)も良い味だしてる。 傲慢ではないのだが、 「ご飯がなければお菓子を食べれば良いのではないでしょうか?」とでも 言い出しかねないくらいの世間知らずっぷり。 だが、その世間知らずが故の無謀な挑戦を彼女はやってのける。 最大の萌えどころは、色仕掛け(?)で小五郎の行動を引きとめようとするシーン。 慣れない性的アピールで時間を稼ごうとするのだが、 全くエロくないどころか、行動が怪しすぎていぶかしがられる。 それがまたコミカルで、とてもキュートだ。 これは普通にエロい女優さんがやってしまったらちっとも面白くない。 松たかこだからこそできる役だと妙に感心してしまった。 総評としては、邦画としては久々に大型の娯楽アクション大作を見た、という印象。 ハリウッドとは金のかかってるレベルは比較できないとしても、 「ちゃちい」とか「しょぼい」とかいった感想を思い浮かばせないつくりは大したものだろう。 万人におすすめできる映画だ。 弐号「うーん、金城武、いい男だなあ」 友人「そうだなあ。かっこいいなあ」 それが結論っぽい。アッー。 【LPFB弐号】
by wosworks
| 2009-04-06 22:08
| アニメ・漫画・映画
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